春の終わりまで時間はあるが・・・
2015年05月13日
皆さま、おはようございます。
今朝は台風一過で快晴となりました。東京の日中の気温は30度まで上昇するようです。もう真夏です。今朝の通勤ではネクタイを外してカバンに忍ばせて来ました。
さて、株式市場ですが、欧州はECBの金融緩和の賞味期限も切れて、ギリシャ危機の再燃で各国の債券が売られました。その反動で株安となりました。
日本は、日銀が債券、REIT、ETFを買うので、どこにも取りこぼしがなくて、市場は官製ではありますが、安定しています。
日本はどの時代もそうなのですが、なんとなく不思議な国なのかもしれません。やるときは徹底してやる、やらないときは、無関心を装うかのごとく何もやらない。
この官製相場に綻びはないのでしょうか? 黒田日銀総裁が続く限り、安泰とはいかないはずです。 蟻の一穴になるような盲点はどこかにあるはずです。まだ、誰もそこまで見抜けていない、それだけだと思います。
日本株のバリュエーションは、3月決算企業の6割が発表を終えて、東証1部の予想利益ベースのPERが17.6倍です。
今週一杯決算発表は続きますが、株価に変化がなければ、大所の決算発表は終わりつつあるので、PERの大幅な低下はないと考えられます。
PER17.6倍、どうみても上限ギリギリです。
アナリストの見込みよりも、企業の業績予想が保守的だから、多少割高でも問題ない、との見方が市場では支配的ですが、それは、いまの市場環境にしてそうなるだけです。
例えば、原油価格が徐々に上がってきていますが、もし、このまま上昇したらどうなるのか? 米国が利上げに動かなくて、円高になったらどうなるのか?
日銀のスタンスが変わらなくても、経済環境は日々変化します。
もし、仮に企業の増益基調に水を差すようなことが起こったらどうなるのか? それでも、日銀はETFを買い続けるのか? 今度は日銀リスクが起こります。ここまで日銀はETFを5兆円も買ってきました。これが仮に2割下がったら、1兆円吹き飛ぶわけです。国民負担が増える事になります。
日本人は証券会社の口座に300兆円もの金融資産を預けているようです。そのうち170兆円が株式だそうです。こちらも同じだけリスクがあります。
アベノミスクが始まって、2年半、この間、日本株は日経平均株価が8000円→2万円と2.5倍になりました。
ですが、この先はどうでしょうか?巷の強気論者もここから2.5倍の5万円を唱える人はだれもいません。
この相場の終着点は、せいぜい2万円台の後半でしょう。ここから3~5割がマックスです。
そう考えると、桜の季節は短かかったですが、相場の長すぎた春の終焉まで、日柄はまだかかるかもしれませんが、値幅はもういいところまで来ていると考えたほうがいいでしょう。
弱気になる必要もないですが、強気一辺倒は禁物ということではないでしょうか。
今日は朝から長くなりました。
本日も真夏の陽気の中をLet’s MOOOOOOOOOOVE!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
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