gumiと投資家は男女関係
2015年03月10日
皆様、こんにちは。
昨年の12月にIPOしたgumi(3903東証1部)が先週、業績予想の下方修正を発表しました。
先週の土曜日に大阪でIRセミナーを開催したときに、個人投資家の方から「gumiはもうだめだよね、損切りしたほうがいいですよね?」と質問されました。
FBやブログで本件について議論が盛んに行われていていますので、難しいことは業界関係者の皆さんに解説をお任せします。
本来、このようなことに関しては、私はブログでコメントしないのですが、個人投資家の方から、質問されたこともありますので、私も持論を少しだけ書かせて頂きます。
まず、IPO時に東証1部銘柄で良かったのか? という疑問を持ちました。
形式基準でクリアしていたからと言って、業態が業態だけに、業績にボラがあるの誰がみても明らかで、東証マザーズで良かったのではないかと考えます。
まだまだディスクロージャー体制も未熟であることから、マザーズに上場して、1-2年後に1部上場の審査を受けてから昇格すればよかったのではないでしょうか。
マザーズなら下方修正して良いと言うことではありませんが、マザーズに上場させて、まだまだ会社の発表する業績予想の精度は低いですよ、それを前提に株式投資してくださいね!という取引所の暗黙の投資家への周知と配慮が必要だったと考えます。
次に、経営トップの責任の取り方ですが、半年間無報酬とのことですが、売出ししているだけに、もう少し考えて頂きたかったところです。 半年プラス黒字になるまでは無報酬とか・・・・それくらいやらないと個人投資家の信用は回復しません。
個人投資家の皆さんは、単純に、裏切られた、と思っています。
そして、損切りすると、もうこの銘柄のことは忘れたいと考えるのです。
発行体と個人投資家は男女関係に似たところがあります。
会社はふられた男性、投資家はふった女性だと思ってください。
女性はさばさばしています。 さっさと男のことは忘れます。
男性は未練たらしく、もう一度、よりを戻せないかと考えます。
この関係、どこにでもある風景ですよね。
公開株数は13,647,200株です。
下方修正を発表してから二日でまだ20万株程度しか出来高がありません。
売りたい人が売り切ったわけではありません。
残念ながら、gumiを信用してくれる新しい個人投資家が出てくるまでには、相当の時間を要するのではないでしょうか。
その信用回復には、業績の安定、そして、経営者の真摯な態度、が何よりも大事です。
そして、経営者が個人投資家の皆さんと真剣に向かい合わないとダメだと思います。
いまのところ、、HPをみても、どこを検索しても、社長のそんな姿勢は見受けられません。
株価はどこで下げ止まるのか?
予断することはできませんが、相場の世界の、半値、八掛け、五割引き、なんていう言葉が頭に浮かびました。
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